ビジネスレポート BUSINESS REPORT

小椋 大輔 小椋 大輔

営業とは違う魅力を感じたリスク管理の仕事

業務本部/リスク管理ライン [2017年]
小椋 大輔 Daisuke Ogura

1997年入社。入社後15年間、合成樹脂原料の営業を経験、2013年2月より現在の部署へ。
現部署では、長年の営業経験を活かして、営業取引のリスク審査等を担当。
社内の部活動では、フットサル部に所属、練習の日は若手社員とともに汗を流している。

先を見続けた15年

15年。一つの仕事をこれだけ長くやる社員も珍しい。外部環境が変わっていかないと成長しない、という考えのもと、10年で2部署以上を経験させるジョブローテーション制度が存在する現在では、同じ仕事にこれほど長く従事する社員は稀である。裏を返せば飽きられず、常に最新の情報をつかんでライバルよりも早く提案し続けたという証拠でもある。
小椋が担当していたのはOA機器メーカー向けの合成樹脂の販売だ。合成樹脂は日々進化している。熱に強いか。縮みにくいか。成型しやすいか。合成樹脂を扱うメーカーは互いにその技術を競い合っている。メーカーの開発段階の情報をいかに早くつかんで提案できるか。OA機器メーカーと合成樹脂メーカーの間に商社が介在する意味は、その情報察知能力と提案力、そしてもちろん、世界中に商品を提供する能力とそれを動かすだけの資金力にある。川上から川下まで。その全てにかかわることで初めて優位性を保つことができる。
「メーカーの技術者や開発担当者は、機械工学や電気を専門とする理系の人なんです。専門性が高いので、マニアックな話や技術的な話ができなくてはいけません」小椋は常に最新の商品知識を意識して持って行く。いいか悪いかは別にして商品知識を持って、しかるべき相手の人と密度の高い話をして勝機を見いだしていく。その積み重ねが15年という長い年月を支える信頼を作り上げた。

名前はケミカルでも文系が多い営業

文学部国文学科卒。就職難で出版社は落ちた。入社試験ではきれい事を言ったが、自暴自棄的な気分だった。「でも、自分とは真逆のことも面白いな。読書が好きなのでマニアックなことに向いているかも」と思い、大学時代の専攻とは全く関係ない住友商事ケミカルに入社した。
社名に反して、営業は文系出身者が多い。意外に専攻していたこととの違いに苦労はしなかった。むしろメリットも感じた。専門性が高い分野だけに、マニアックな話、技術的な話ができるのが性に合っていた。他の商社の人たちはあまりそういう話ができない。自分の強みだと思って話していた。「技術の人は駆け引きがないんですよ。これをこう作りたいからこうするためにどうすればいい?とまっすぐ聞いてくるので。ちゃんと答えるとまた聞いてくる。自分としても達成感が分かりやすくありましたね。でも3年目まではしんどかったですよ」毎日終電まで働き、土日はどちらか出社。終電まであと20分ある日は、「今日は立ち食いそばでゆっくり食事できる」そんな生活だった。企業として、今はもうあってはならない働き方だが、かつてはまだ古い体質が残る時代だった。

営業とは違う魅力を感じたリスク管理の仕事

転機が訪れたのは5年目の頃だった。営業をやっていた時に気付いた財務分析の楽しさ。これは性に合うんじゃないか。自己完結できるということに何より魅力を感じた。机で1日中やってても、面白そうだった。それから10年後、晴れてリスク管理部(当時)へ異動した。
主な業務は取引先のリスク分析だ。資金力が足りないから担保をもらってきたり、商品を輸出したが操業停止で出た返品を解決したり、契約を結ぶための契約書の原案を作ったり、非常に楽しい。これは向いていると感じた。分からないこともたくさんあったが、周りに聞いたり自分で調べたりすると、毎日成長するのが分かる。
異動後は、水曜は定時退社の日に設定した。就業時刻を定めることで仕事中は120%集中する。かつて自分が終電まで働いていた時にあった、「遅くまでご苦労さま」という雰囲気を残したくなかった。それは自身の習慣にもなっている。毎日、今日何時に帰ると先に決めてから仕事をしている。

「誰かのために」が行動基準

小椋は社内結婚だ。早く帰宅するようになってからは、まもなく3歳になる子供との時間を取るようにしている。妻は現在時短勤務だが、小椋は洗い物や、子供のお風呂上がりの手伝いをする。「入社は妻のほうが先なんですよ。先輩ですね。一時期は同じ部署にいたので、他の社員の手前、特別扱いしてると周囲に思われないよう気を付けてましたね」と笑う。
将来、営業へと異動していく若手のために、月に1回程度は若手と一緒にゴルフへ行く。将来の役に立つからと、幹事を任せる。電車で行って、帰りは食事をする。用事がない土日は、もちろん家族の時間。公園に行ったり、動物園に行ったり。日ごろ一人娘と常に一緒にいる妻を子育てから解放してあげるために、極力子供と二人で行動している。「娘の気を惹きたいのもありますけどね。最近の悩みは、いっしょにお風呂に入ってくれないことですかね」

コミュニケーションが全ての土台

社内にはさまざまな部活動が存在している。フットサル部、野球部、陸上部、トレッキング部、卓球部、スキー・スノーボード部。会社の補助も出る。小椋は今もフットサル部で活動している。若手中心でいろんな部署との交流があり、横の連携もできる。「東京にいる180人くらいの社員でさえ、フロアが分かれていてお互いを知らないことが多いんですよ。フットサル部の中ではそんなことはなくて、仕事の話もしやすいし。フットサル部のメンバーを経由して他の部署の社員と話したり、飲みに行ったり、人付き合いの土台としてはありがたいですね」
社内コミュニケーションの取り方で心がけていることは2つだけだ。自分のことはさらけ出すこと。相手に興味を持つこと。「深入りするタイプなので」今の部署は若い社員も多いし、コミュニケーションも取りやすいと言う。営業時代も管理協力部門に移ってからも、人との関係を大切に日々過ごしてきた積み重ねだけが作れる確かな自信で、この先も若い社員を巻き込み、牽引していく。

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